貴金属相場の動向

■独・仏格下げ方向の報道

貴金属

2011年12月6日

格付け会社・S&Pによる独・仏格付け下げ方向での見直しという報道(FT)が、日本時間の明け方3時頃になされた後、NY金先物相場は、一気に10ドル下げました。

本日の金買取相場は、4,464円/gに下落。(18金買取相場は、3,170円/g)。

今週の8、9日にEUサミットが行われ、何らかの厳しい取り決めのステップが踏まれると予想されていますが、その基準遵守への行動が各国足並み揃い切らず・・という短期的な読みから、ユーロが売られ(ドル高)、金も信用収縮により売られで現在価格となっています。

ここ数週、欧州の債務危機問題に関わるニュースに一喜一憂する(上げ・下げする)場面続き。

韓国やロシアはじめ、公的機関の大幅な金買取という好材料も、この12月という難しい清算月(輸出企業のドル⇒円交換による円高基調)の波にもまれつつ、どれだけ金相場を下支えしてくれるか…。

普段あまり危機が起きそうも無いのに、実際起きてしまうと大きな損失が出るという意のテールリスク。今回のそれは、長期戦となる見込みですので、貴金属ホルダー様は、各々がお決めになる或る売却ライン(4,500円/g辺りか)に注視し、値が来たら即決という潔さも賢明な判断かと思われます。



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